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会社の生存率 — 「10年で9割つぶれる」は本当か

国税庁の法人番号データで1,453,623社の新設法人を実際に追跡した当サイトの実測に、中小企業白書・日本政策金融公庫の公的調査を並べました。生存率は「何をもって消えたと数えるか」で大きく変わります——測り方ごとの数字をそのまま示します。

起業から10年後も「登記が残っている」会社(当サイト実測)
88.5%
159,050社の実測。ただしこれは登記ベース=上限値です(事業をやめても登記だけ残る「休眠」を含む)。
実態に近い公的調査では創業5年の生存率は8割前後——それでも「10年で9割つぶれる」はどの公的統計にも見当たりません。下の比較表へ。

測り方で変わる生存率 — 公的調査との比較

同じ「生存率」でも、数え方(登記/企業データベース/追跡調査/事業所)で結果は大きく違います。

測り方5年生存率出所
登記ベース(休眠を含む上限値)94.1%当サイト実測(国税庁 法人番号データ 836,241社・集計 2026-07-25)
企業データベースベース80.7%中小企業白書2023 コラム2-2-3(白書自身が「実際より高めに算出されている可能性」を注記)
融資先の追跡調査(4年後)約91%日本政策金融公庫「新規開業パネル調査」2016年起業コホート(内閣府 経済財政報告2024
欧米主要国(米英仏独)40〜50%中小企業庁(2017)・2007〜13年起業企業(同上より

参考: 学術研究には「多くの国・産業で設立後5年間に約半数の事業所が退出する」との指摘もあります(白書2023脚注・加藤2022。店舗・拠点単位で企業単位とは別の数え方)。いずれの測り方でも、日本について「10年で9割が消える」を支持する公的データは確認できませんでした。

生存曲線(設立からの経過年数)

85%90%95%100%99.2%98.1%96.7%94.1%91.6%88.5%設立1年2年3年5年7年10年

経過年数ごとに、その年数を観察できた設立コホートのみで集計(打ち切り考慮)。

株式会社と合同会社、どちらが残る?

設立5年を観察できた693,654社での比較。合同会社の閉鎖率は株式会社の約1.4倍でした。

株式会社
5年閉鎖率 5.2% (3年 2.9%・529,358社)
合同会社
5年閉鎖率 7.3% (3年 4.1%・164,296社)

設立年別 — いま登記が残っている割合

設立年新設数登記存続
2015年 26,808 87.6%
2016年 132,242 88.5%
2017年 134,896 89.4%
2018年 130,488 89.9%
2019年 132,581 91.3%
2020年 132,498 92.4%
2021年 146,728 93.9%
2022年 143,841 95.1%
2023年 158,944 96.7%
2024年 154,704 97.8%
2025年 159,893 98.9%

この数字の読み方(正直な注意)

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